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私が東京芸術大学の音楽環境創造科に合格するためにやったこと(入試内容編)

 今回は音楽環境創造科の1年生である私が、この科の入試の内容を自身の経験も交えて解説します。受験生の方はスカイプレッスンもやってますので、チェックしてみてください。

 

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東京芸大音楽環境創造科の入試内容

 

 東京芸大音楽環境創造科の試験内容は筆記試験、小論文、面接、センター試験の4つです。それぞれの内容を説明していきます。

・筆記試験

筆記試験の内容は大まかに以下の4つです。

 ・簡単な楽典

 ・西洋音楽史 

 ・芸術、文化、社会などを中心とした一般教養

 ・音響系の知識問題

 これらは学科に入学してから分かれるプロジェクト(専攻のようなもの)に対応しているといえます。プロジェクトは創作、アートプロデュース、音響に分かれており、どのプロジェクトに入っても大丈夫なくらいの基礎知識を求められている、と考えていいでしょう。細かい内容は対策編で解説します。

・小論文

 近年小論文は120分で800文字書かせるものになっていますが、以前は違ったので(もっと時間がシビアだった)来年どうなるかわかりませんが、おそらく120分で800文字だと思います。内容は、短い文章が与えられて、その文章に関連した内容で自分の意見を述べるというものが多いです。テーマは様々ですが音楽、芸術、社会などにかかわる内容がほとんどで、私が受験した年度は「映画の登場によって文学の性質が変わった」という内容の文章が与えられて、「音楽においてこのように新たな技術や文化の登場によって性質が変わったことは何ですか?」みたいな内容だった気がします。私は、録音技術とその発展によって、生の演奏者による音楽に新たな意味が生まれた、みたいなことを書きました。(それで何点取れていたのかはわかりませんが…)

・面接

 面接は合計20分で最初に5分間の自己表現、その後に15分間の質疑応答があります。自己表現はプレゼンテーション、パフォーマンス、演奏の中から一つ選んでやります。これに関しては、本当に十人十色としか言いようがないのですが、どれを選ぶにしてもそこまで技術や知識のレベルは問われていないような気がします。とにかく教授の専門分野に敬意を払いつつ、音楽環境創造科に入ってからやりたいこととの関連性を説明できれば大丈夫だと思います。実際、教授の一人が「入学した段階での実力は関係ない、卒業する時にどうなっているかが重要」とおっしゃっていました。

 質疑応答については自己表現の内容について、志望理由書に書いてあることについて聞かれることがほとんどです。志望理由書についての質問ではかなり厳しいことを言われることが多そうです。私はジャズをやっており、現代音楽にも興味があるので、自己表現でサックスでジャズを演奏し、貴学でジャズと現代音楽の要素を融合して、自分なりの表現を確立したい、というようなことを言いました。すると、教授から「うちではジャズはできないから君のやりたいことはできないけどそれでも大丈夫?」と言われました。同学年の友達も結構同じように厳しいことを言われたそうです。ポイントは、このような時にめげずに自分の意見を理路整然と主張できるか、というところだと思います。

センター試験

  センター試験は全体の点数の50パーセントに計算されるため非常に重要な要素だといえます。国語(現国、古文、漢文)、英語(リスニング含む)は絶対取らなくてはいけなくて、それとももう1教科任意の教科を選択できます。基本的に8~9割はとっとくことが望ましいですが、7割ぐらいでも受かってる人はいます。また、私がそうでしたが、滑り止めで私文などを受ける考えがある方は、任意の1教科はちゃんと調べてから決めるのがいいと思います。

・まとめ

 私が実際対策をするときに一番に考えたのは、確実に点を取れるところを完璧にして差をつけるというところでした。面接などは明確な採点基準がないので教授から見ても、点数に差をつけづらいからです。また、小論文や面接は人によって全然タイプが異なるので、対策は個別にみてくれる人を見つけることが重要です。

 よかったら私のスカイプレッスンをチェックしてみてください。

 

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